三つ目の角を曲がるところに
古くて小さな家があった。
八王子の田舎町の
古くて小さな家に生まれた自分。
畳はゆがみ、柱は傾き、今にも倒れそうな家。
おばあちゃんの家だった。
今でも、その匂いが記憶から消えない。
なぜ、その話かというと、
そういう環境で育った自分には、
近所のその古くて小さな家がなぜか懐かしかった。
裸電球の似合う、その家には、
お年寄りの夫婦が住んでいた。
借家だったのだろうか?
ある日…
その家はなかった。
取り壊されて、駐車場になっていた。
あの老夫婦はどうしたのだろう?
その古くて小さな家の奥にあった大きな家、
それは明らかに大家の家と想像がつく。
その駐車場になっていた。
なぜか気になる…
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